親の面倒をみるために同居ではない近居というスタイルが増えています!

お盆などの長期休暇になると、実家などに帰省する方も多いかと思います。
帰省と言うと「遠く離れた故郷へ帰る」というイメージがあるのですが、最近はちょっと事情が変わってきているみたい。

親との距離を微妙に維持する「近居」というスタイルが増えています。

 

同居ではない「近居」というスタイル

 

団塊世代も70歳前後になってきた日本は「超」がつくほどの高齢化社会です。
それに併せて親の介護という問題に直面するようになってきたのが団塊ジュニアの世代。

「まだまだ親たちは元気だから大丈夫」と思っていても、いつ自分たちが当事者になるのかは全く分かりません。

いろいろな意味で親たちのことを気にかけなければならなくなります。
「同居して一緒に暮らす」というのがセオリーなのかもしれませんが、嫁姑の問題や生活スタイルの違いで二の足を踏む人も多いでしょう。

そんな人たちの思惑から、最近増えてきているのが同居ではなく近居というスタイル

一つ屋根の下に住むのではなく、何かあればすぐ行ける距離でお互いが住むという発想です。

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いろいろな近居のカタチ

 

近居といってもいろいろなスタイルがあります。

① 一つの敷地内に親と子供が別々の家を建てる

一番オーソドックスな近居スタイルが同じ敷地内に別々の家を建てるというスタイル。
二世帯住宅ではなく、それぞれ独立した家屋があるというのがポイントです。

実家の敷地が広くある地方エリアでよく見られるパターンですね。

いくら二世帯住宅であっても、同じ建物で一緒に暮らすと生活感はどうしても伝わってしまいます。
その点、家屋が独立していればそういった心配はありません。

それぞれ独立した生活を営みながら、すぐ近くでお互いに連絡を取ることができます。

 

② それぞれが同じマンションに引っ越す

最近増えてきているのがこのパターンです。
田舎の両親を子供の住んでいるエリアに来てもらうという発想。

例えば、同じマンションの2階に親が引っ越してきて、そのすぐ上の3階に子供夫婦が引っ越してくるようなイメージです。

これは都会で働いている子供たちの生活スタイルを維持しつつ、親のことも気に掛けることができるというメリットがあります。

このケースが増えているのは、もし親が亡くなってしまった場合に実家の不動産を相続する人がいないケースが増えてきているからです。

もし親世代が亡くなってしまったり、介護が必要で老人ホームなどに入居せざるを得ないような場合、結局は実家は空き家になってしまいます。
そうであるならば、親世代が元気なうちに実家を売却・処分して子供たちの近くに引っ越したほうが合理的ともいえます。

自宅を売却して利益が出ても、居住用不動産の譲渡の特例という制度を使えば3,000万円までは税金がかからないような制度もあるので節税にもなります。

親世代にとっては住み慣れた街を離れなければならないというデメリットはありますが、子供や孫たちの近くで過ごせるというメリットもあります。

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近居は相続税では不利になる

 

ただ、同居と比較すると近居の場合には相続税の面では不利になります。

同居や二世帯住宅の場合であれば、相続税の計算の際に「小規模宅地の特例」という制度を受けることが可能です。

この小規模宅地の特例は最大で不動産の評価を80%相当減額できる制度ですので、都心部などの土地の評価が高いエリアでは相続税の金額を大きく左右します。

近居のように「近くには住んでいるけど別々の場所」のようなケースでは、この小規模宅地の特例を使うことができません

この小規模宅地の特例を使えるかどうかで相続税額が100万円単位で変わることもあります。

ですので、こういった生活スタイルを大きく変えるような場合には、事前によく検討しておくことが大切です。
あらかじめ自分たちの税金などにどのような影響を与えるのかということを考えておきましょう。

 

まとめ

 

最近は親と子供が同居していることのほうが少なくなりました。

両親が亡くなってしまうと、かなりの割合で実家が空き家になってしまうケースが目立っています。

「相続が起きた後に考えればいいや」と思っている方が多いのですが、実際にそうなってから考えるとなかなかうまくいかないことも多いのです。

将来の親の介護や相続のこともできるだけ早めに考えておくことも必要ですよ!

 

 

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【編集後記】

事務所内のレイアウトを変えてみました。
少し広くなったような気がしますね。

【今日のトレーニング】

台風が来ていたので走らない気でいたのに、ふたを開けてみたら全然走れましたという状態。
でも気持ちが入らなかったのでお休みにしてしまいました。

【1日1新】 1日1新についてはコチラ

仮想PCへのダウンロード・インストール作業

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すずき会計代表 税理士 行政書士 小田原・湘南地域を中心に地域密着で中小企業をサポート。 「走る税理士」としてトレイルランニングで百名山制覇に挑戦中! 相続や事業承継などに特化した「小田原相続サポートセンター」や起業家を支援する「小田原会社設立開業サポートセンター」などを運営している。

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