印鑑証明書っていったいナニ?~知っているようで知らないこと~

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相続の手続きを進めていく時には、いろいろな書類が必要となります。
その書類の中でも代表的なモノが「印鑑証明書」という書類。

印鑑証明書は、遺産の名義変更など相続手続きを進めていく時にも必要となりますが、それ以外にも自動車の購入や住宅ローンを借りる際にも必要になったりします。

この印鑑証明書という書類。
よく目にする書類かもしれませんが、意外にどういう意味があるのか知らない人も多いのでは?

印鑑証明書とはなに?

8714695そもそも「印鑑証明書」とは何でしょうか?

日本はハンコ社会と言われますが、契約書や領収書などさまざまな書類には自分の署名と一緒にハンコ(印鑑)を押す習慣があります。
この「ハンコを押す」という行為は、「自分が間違いなく承諾した内容ですよ」ということを確認するためのアクションです。

ただ、押したハンコが誰のものであるかがハッキリしなければ、第三者の人がその書類を見たときに「ホントにその人が押したのかなぁ・・・」と疑問に思うかもしれません。

そのために「このハンコは自分のモノですよ~」ということを明らかにするために、自分のハンコを役所に登録する制度があります。
その制度のことを印鑑登録制度と言います。
印鑑登録制度により登録されたハンコのことを実印と呼び、そのハンコが間違いなく登録されたものであることを証明する書類が印鑑証明書(印鑑登録証明書)なのです。

印鑑登録をするためには

自分のハンコを登録することを印鑑登録と言います。
印鑑登録するためには自治体によって若干異なりますが、基本的には下記の手順になります。

  1. 登録しようとするハンコ(実印)と本人確認書類をお住まいの市区町村役所へ持って行って印鑑登録申請書と一緒に提出する。(印鑑登録申請書は窓口においてあります)
  2. 役所の担当部署から照会書などが郵送されるので、必要事項を記入して返送する。
  3. 照会書や実印をもう一度役所の窓口に持参する。

一般的に数日かかりますが、本人確認さえできれば即日登録できる自治体もあります。
急ぎの場合には窓口に確認してみましょう。
(ちなみに小田原市では運転免許証などの写真付身分証明書があれば即日登録できます。)

どんなハンコでも大丈夫?

印鑑登録するハンコ(実印)には多少の制限があります。

氏名以外のモノはNG

基本的に「姓+名」もしくは「姓もしくは名」など決まったフォーマットでなければなりません。
ペンネームやアルファベット、全く読めない変形文字などはダメです。
多いのは「姓+名前」か「姓のみ」(私であれば「鈴木一彦」か「鈴木」)で作るケースが多いですが、女性などの場合は「名前」で作るケースも多いです。
結婚して名字が変わる可能性がありますからね(今後はどうなるか分かりませんが・・・)

ゴムなど変形しやすいものはダメ

ゴムでぐにゃっとしてしまうような材質のモノはダメです。
多いのは「柘」などの堅い木材や「黒水牛」などの角系のモノ。
最近はチタンやコバルトなどの金属で作る人も多いですね。

サイズにも決まりがある

登録できるハンコは「印影が8mm~25mmの正方形に入るサイズ」と決まっています。
あまりにも大きすぎたり小さすぎたりしてはダメです。
ちなみにハンコの外枠が無いとダメですので注意してください。

どんな人でも印鑑登録できる?

実印を登録できる人にも一定の制限があります。

▼ 住民登録をしていること
▼ 外国の方は外国人登録を受けていること
▼ 年齢が15歳以上であること
▼ 成年後見などを受けていないこと

これらの要件を満たしていない場合には「印鑑登録を受けれない=印鑑証明書を取得できない」ということになります。

ただ外国人であっても、自動車購入など印鑑証明書が必要なケースも出てきます。
その場合には印鑑証明書に変えて「サイン証明書」というものを外国大使館で発行してもらうことになります。
(ハンコ社会というのは日本独特のモノ。外国ではサインで署名するのが一般的です)

imagesまた「印鑑証明書を取得できない」ということで制限がかかってしまう手続もあります。

例えば「会社を設立」するというコト。

会社を設立する際には発起人及び取締役になる方の印鑑証明書が必要となります。
ということは・・・印鑑証明書をとることが出来ない15歳未満の人は会社の役員になることが出来ないのです。
(まぁ・・・これには逃げ道があるといえばあるんですが、一般的な方法ではありませんのでお勧めできません)

まとめ

ほかにも印鑑証明書が取得できないことにより、その他の代用書類が必要となる手続きもたくさんあります。
特に相続などの手続きは、権利関係が複雑になることも良くあるので手続きがメンドウくさいことが多いです。

想定していたより時間がかかってしまった・・・ということも良くありますので、何か手続きをするさいには早めに対処しておくようにしましょう。

 

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すずき会計代表 税理士 行政書士 小田原・湘南地域を中心に地域密着で中小企業をサポート。 「走る税理士」としてトレイルランニングで百名山制覇に挑戦中! 相続や事業承継などに特化した「小田原相続サポートセンター」や起業家を支援する「小田原会社設立開業サポートセンター」などを運営している。

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