相続は突然やってくる~「お一人様相続」という問題~

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つい先日の話ですが、自分の従兄弟が急逝しました。
まだ50歳代だったのですが、ガンの発見が遅れてしまい手のつけようが無かったようです。

ただ、もう一つ問題が残されていました。
従兄弟は独身で子供も無く、両親も既に他界しています。
残された兄弟が一人いるのですが、その兄弟も独身・高齢で障害を抱えており、様々な相続の手続きをすることが難しいのです。

妻も子供も親もいない場合の相続

人が亡くなって相続が発生した場合、相続のの手続きは「相続人」と呼ばれる人たちが行います。
(亡くなった方は「被相続人」と呼びます)

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配偶者(妻や夫)がいれば、配偶者は必ず相続人となります。
子供や孫がいれば子供たちが相続人に加わりますし、子供たちがいなければ親が相続人に加わります。
子供や孫もいない、親や祖父母もいないという状態になれば、自分の兄弟が相続人となります。

相続のルールは複雑なので、家族の状態によって様々なケースが想定されます。

今回の従兄弟のケースでは、妻も子供も親もいないので、相続人となるのは兄だけということになります。

相続人が高齢者や障害があると手続きが大変

ただ、相続手続を進めたくても、障害を持っていたり体が不自由であったりすると自分自身で手続きを行うことはかなり難しいのが現実です。

実際に相続が発生した場合には

▼亡くなった病院での手続き
▼葬儀・火葬・埋葬などの手続き
▼官公署への死亡届出などの処理
▼勤務先への連絡・社会保険の手続き
▼住んでいた場所の整理・退去手続き、水道光熱通信関係の廃止手続き
▼自動車などの移動・名義変更
▼銀行の口座の確認・名義変更手続き
▼クレジットカードなどの精算

など色々な手続きを進めていかなければなりません。

また、これらの手続きを進めるためには「戸籍」「印鑑証明書」「住民票」などの書類も集めなければなりません。
はたしてこれらの手続きを、高齢で障害のある兄だけで行うことが可能でしょうか?

今回のケースでは、ウチの親父やもう一人の叔父さんが健在なので葬儀や火葬などの手続きは無事に行うことが出来ました。
また、私が相続に関係する仕事をしているので、具体的にどのように手続きを進めていけばよいのか分かっているので、今のところ問題なく手続きは進めています。

このようなケースでは、私が相続人である高齢の従兄弟から相続手続に関する委任状をいただいて処理を進めていくことになります。

※このような複雑な相続手続についてまとめてお手伝いさせて頂くプランも準備しています。

いつ訪れるか分からない相続という問題

今回のようなケースは、今後増えてくるのではないかと思います。

roujin_kodokushi従来までであれば、相続の手続きをするのは親や祖父母の時くらいであるのが一般的でしたが、今後は兄弟や従兄弟などの手続きもしなければならないケースが増えてくるでしょう。

亡くなった従兄弟もまだ50歳代。
まさか自分の死というものが、こんなに早く訪れるなんて思ってもいなかったと思います。
ガンの発見から3ヶ月で急逝してしまいました。
相続の準備なんてしているはずもありません。

今回は亡くなった従兄弟に兄弟がいたので、兄に財産を移転する相続手続を行うことが出来ます。
ただ、遺された従兄弟には子供も親も兄弟もいなくなってしまったため、相続人がいなくなってしまいました。
(叔父や従兄弟は直系ではないので相続権はありません)

相続する人がいない相続のことを「お一人さま相続」と呼んだりします。
ただ、相続権が無いといっても、誰かが様々な手続きをしてあげなければなりません。

この「お一人さま相続」という問題。
今後は社会問題となっていくでしょうね。

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すずき会計代表 税理士 行政書士 小田原・湘南地域を中心に地域密着で中小企業をサポート。 「走る税理士」としてトレイルランニングで百名山制覇に挑戦中! 相続や事業承継などに特化した「小田原相続サポートセンター」や起業家を支援する「小田原会社設立開業サポートセンター」などを運営している。

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