ペットも大事な遺族の一人!ペット信託®と言う選択肢

「もし、いま自分に万が一のことが起こったとき、残された家族のことを考えていますか?」

相続対策や生命保険などのお話をするとき、よく最初に話を切り出す時の常套句ですね。

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病気や事故、高度な障害などに遭ってしまった場合に備えて、奥様やお子さんのその後の生活を考えている方はとても多いかと思います。
もし万が一があっても、遺族年金や健康保険などの行政のサポートもありますし、もちろん個人的に生命保険などで準備しておくこともできます。
ある程度は奥様やお子さんの生活はサポートすることができます。

それでは、家族同様に生活している「ペット」の生活はどうなるでしょう?

そんな飼い主さんの不安に備えるための準備の一つとして「ペット信託®」というものがあります。

 

飼い主が無くなった後のペットの行く末

飼い主さんに万が一のことがあった場合、同居している家族やペットを飼うことができるご親戚の方がいられれば、その方にペットをお願いすることができるかもしれません。
でも遺された家族が何らかの事情で飼うことができなかった場合はどうなってしまうでしょう。

ボランティア団体などの里親さんを探してくれるトコロがたくさんあれば良いのでしょうが、そうはいかないのが現実です。

現在、年間20万匹ほどの動物が保健所で殺処分されているそうですが、そのうちの6割が「飼うことができなくなったのでもちこまれたペット」なんだそうです。

おそらくそのうちの何割かは、このような「飼い主の死亡や長期入院」が原因で持ち込まれているんだろうと思います。

 

高齢化が進む日本では、お年寄りの方がペットを飼われることが多くなっています。

高齢者のみの世帯、一人暮らしのお年寄りが増えていく中で、寂しさや孤独を紛らわすためにペットを飼われる方も多いんでしょう。20091127-2009_11_dog_54_1

でも、高齢の方の場合、いつどういう状況でペットを飼育するのが困難になるか分かりません。

周りの方よりも、高齢の飼い主さん自身のほうがそのことを強く思っていることでしょう。

「私に万が一のことがあったら、この子たちはどうなってしまうんだろう・・・」

 

ペット信託®と言う選択肢

先日、アニマルファミリー支援協会(FASA)理事であり、ねこのて行政書士事務所・行政書士の松田美幸さんのセミナーに参加してきました。

セミナーのテーマは「急な事故にあっても、認知症になっても、死んでしまっても【ペットの幸せを守る3つの方法】」というもの。

前述した「飼い主に万が一のことがあった場合」に備えて、ペットの生活をいかに守るかということが大きな内容です。

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見守り契約や財産管理委託契約などいろいろな方法が考えられるのですが、そのなかで一つの選択肢として挙げられていたのが「ペット信託®」というものです。

ペット信託の大きな流れは下記のような感じです。

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あらかじめ大切なペットと財産を託し、ペット信託 ® という形で契約をしておく事で、飼い主さんが急な事故や病気になってしまった場合でも、ペットは保護され幸せに暮らすことが出来ます。
ご家族であっても、どんなに仲のよい友人でも、口約束だけではやはり不安はぬぐえません。
ペット信託 ® であれば、お話し合いを何度も重ねて、全員が納得する形で契約を結びますから、頼まれた方もしっかりと対応することが出来ます。
また、信託監督人が、ペットが適切に飼われているかどうか、飼育費が適正に管理されているかどうかなど、飼い主さんに代わって見守ることが出来ます。
もう歳だから、万が一の事を考えるとペットは飼えない・・・と思っている方でも、ペット信託 ®を組む事で安心してペットとの暮らしを楽しむことが出来ます。
ペットを看取る事が出来てペット信託 ® 契約が必要なくなった時は、信託を終了し、信託財産をすべて自分の元へ戻すことなども出来ます。

より具体停な内容を知りたい方は下記のリンクからご確認ください。

ねこのて行政書士事務所 ペット信託®について

 

信託を活用するメリットとデメリットtamago

死亡や認知症などの、自分自身に万が一のことがあった場合に備えて「信託」という手段が注目を浴びています。

私も「相続」という現場に携わることが多いので、自分自身の遺志をカタチとして残すことができる信託には注目をしています。

 

遺言やエンディングノートなどの意思表示に比べて、死後の財産管理にまで影響を及ぼすことができる信託と言う手法は、故人の遺志を法律的に担保できるという強みがあります。

ただ、信託は法律的な制約も多く課税関係も複雑になるため、なかなか普及しにくいという側面もあります。

 

信託制度が普及するのにまだまだ時間がかかるかもしれませんが、注目していきたい制度です。

 

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すずき会計代表 税理士 行政書士 小田原・湘南地域を中心に地域密着で中小企業をサポート。 「走る税理士」としてトレイルランニングで百名山制覇に挑戦中! 相続や事業承継などに特化した「小田原相続サポートセンター」や起業家を支援する「小田原会社設立開業サポートセンター」などを運営している。

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すずき会計代表 税理士 行政書士
小田原・湘南地域を中心に地域密着で中小企業をサポート。
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