登記をすれば税務署にも情報が流れるようになっている~登録免許税という税金~

mdorizu

土地や建物などの不動産を購入すると、税務署から「不動産の購入(買入価額)のお尋ね」という書類が届くことがあります。
書類には自分の名前や購入した不動産などの金額を書くだけでなく、不動産を購入するための資金をどのように準備したかなどを書くようになっています。

「なんで自分が土地や建物を購入したことが税務署にバレているんだ???」
と不思議に思う方もいるかもしれませんね。

実は不動産などの「登記」を行えば、その情報が自動的に税務署が知ることが出来るようなシステムになっているのです。

ポイントは登録免許税という税金

不動産を購入したり、家を新築したりしたとき、その物件が自分のものであることを証明するために「登記」というものを行います。

土地や建物自体をパッと見ただけでは、その土地や建物が誰のものかということは分かりませんよね。
まさかずっと「ここは俺の土地です!」なんて立札を立てておく訳にもいきません。

そこで日本においては、その不動産が誰のものであるかというコトを明らかにしておくために、法務局に対して「これは私の土地です」という登録をしておく必要があるのです。
それが「登記」というモノ。
この登記がされていないと、第三者に対して自分の土地出るというコトが主張できません。
登記がされていない物件については売買も出来なくなってしまうので、一般的にはほとんどの不動産が登記されています。

この登記を行う際には、法務局に対して登記申請書と提出するのですが、その際には申請書と一緒に「登録免許税」という税金を払う必要があります。

登録免許税はその登記の原因や対象となるモノによって税率が変わってきます。
例えば売買などで土地の所有権が変わる登記をする際には、不動産の価額の1000分の20(平成29年3月までは1000分の15)、相続の場合には1000分の4です。

例えば、Aさんが平成28年3月に不動産の価額が1,000万円の土地を購入した場合には、15万円の登録免許税を納付する必要があるのです。

※ 登録免許税の話は少し複雑にあるので、ここでは「登記の際に納税が必要だ」というポイントを覚えておいてください。

チェック

登録免許税は国税です

登記の際に登録免許税と言う税金がかかるというコトはご理解いただけたかと思いますが、ポイントになるのは登録免許税が国税であるというコトです。

登録免許税の納付は
①現金で納付(事前・事後)
②印紙を申請書に張り付けて納付
の方法がありますが、いずれにしても登記申請書と登録免許税の納付情報が税務署で突き合わせされます。

つまり、「誰が何の目的で登録免許税を納付したのか」ということが税務署に分かるようになっているのです。

ですから、先ほどの例で行くと「1000万円の価額の不動産をAさんが購入した」という情報が自動的に税務署で分かってしまうのですよ。

「不動産屋や仲介業者が税務署に情報をバラしたんじゃないか?」
「登記所と税務署がグルなんじゃないか?」
と思っていられる方もいるかもしれませんが、そもそも登録免許税の納税の段階で全て分かってしまうのです。

購入資金の出所は分からない

ただ、税務署では「Aさんが不動産を購入した」と言う事実は分かりますが、どのような方法でその購入資金を工面したかというコトまでは分かりません。
購入と同時に銀行からローンを組んでいれば、その不動産に抵当権というものがくっつきますのでその情報で「借り入れで購入したのかな?」というコトくらいは分かるかもしれません。
(抵当権の設定にも登録免許税の納付が必要です)

ただ、ここでいう「不動産の価額」とは実際の売買金額ではないので、実際のお金の動きまでは追えないのです。

ですから税務署としては、その購入資金の出所を知るために「不動産の買い入れ価額のお尋ね」というものを送りつけてくるわけですね。

忘れたころにやってくる・・・

忘れたころにやってくる・・・

すべての不動産の購入に対してお尋ねが来るかと言えば、そういうわけでもないようです。
ある程度高額な不動産の場合には送られてくることが多いようなので、高いお買い物をした際には注意しておくようにしましょう。

お尋ねは回答義務はないが・・・

あくまでこの「お尋ね」と言う文書は任意回答文書ですので、送られてきたからと言って絶対に返事をしなければならないというモノでもありません。
ただ「火のないトコロに煙は立たない」と言うように、もし返事をしなければ税務署側も「返事を出来ない理由がるのではないか?」と思ってしまうのは当たり前のこと。

正しく回答すれば何もやましいことは無いと思いますので、もしお尋ねが来たら早目に回答しておくようにしましょう。

ただ
「親からかなり資金を援助してもらっていた・・・これって贈与税がかかるのでは?」
「ホントは夫婦共有名義なのに、ローンは旦那名義だけだった・・・これって贈与税がかかるのでは?」
「今まで自営業で確定申告していなかったのに、どうやって自己資金をためたの?」
というようなグレーゾーンを抱えているひともいるかもしれません。

税務署に指摘される前に、どのような税金の対象になるのか税理士に相談してみた方が良いかもしれませんよ???

 

 

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【編集後記】

租税教室のときに子供たちに配るためのクリアファイルをまとめてもらってきました。
東京地方税理士会にはトッチー君というゆるキャラがいますが、そのキャラクターがプリントされたクリアファイルです。
はたして子供たちが喜んでくれるかどうか・・・(-_-;)

【今日のトレーニング】

今朝は疲労抜きのための調整ジョグ。
5:45/kmのペースでゆっくりと10キロ弱をジョギングしました。
それにしても寒くなりましたね。早朝は氷点下です。。。

【1日1新】 1日1新についてはコチラ

税務署無料相談会の説明会
東京地方税理士会のゆるキャラ「トッチー君」のクリアファイル

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すずき会計代表 税理士 行政書士 小田原・湘南地域を中心に地域密着で中小企業をサポート。 「走る税理士」としてトレイルランニングで百名山制覇に挑戦中! 相続や事業承継などに特化した「小田原相続サポートセンター」や起業家を支援する「小田原会社設立開業サポートセンター」などを運営している。

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