独立開業するなら自宅で始めるか事務所を借りるか?

どうも。走る税理士かずぅ(@hashiruzeirishi)です!

3年前に独立開業するとき、これからどうやって仕事をしていこうか色々と迷うことがいっぱいありました。
そのうちの一つが「自宅で開業するか、事務所で開業するか」というコト。

これから事業を始めようと思う人の多くが迷うことだと思います。

自分は色々と迷ったあげく、結果的には最初から自宅とは別に事務所を借りてスタートしました。
なぜ最初から事務所を借りてスタートしたのか。
それにはいくつかの理由があります。

 

税理士は自宅兼事務所でも仕事ができる!

飲食店や美容院のように「お客様に足を運んでいただく」というスタイルの場合には、やっぱりお店はきちんと構えておいた方が良いかもしれません。
ただ、税理士などの士業ビジネスの場合、特にお店がなくてもビジネスを始めることができます。
自宅と事務所が兼用であっても、自分のビジネススタイルに合わせることができれば問題ないんですよね。

要はコチラからお客様のところへ行ったり、レンタルスペースやカフェなどで打ち合わせをすればいいわけです。

特に独立したばかりの頃は資金的にも余裕がないことが多いです。
事務所物件を借りるとなれば、そこそこの家賃や保証金、仲介手数料などもかかりますから。

逆に言えば、特にそういった面にお金を使わなくても開業できるというのが士業ビジネスの強みかもしれません。

 

それでも最初から事務所を借りたのは・・・

自分も開業準備を始めた頃は「自宅の1室を仕事場にしてスタートしよう!」と思っていました。
自宅には特に使っていない空き部屋もあったので、そこをオフィスとして使えばいいかなと。

ところがそのことに猛反対をする人物がいたのです・・・。

 

それが・・・・愛するワタシのお嫁さん

いやぁ、そりゃ猛反対ですよ。

もともとうちの嫁さんは、自分がサラリーマンを辞めて独立開業することすら反対していました。
そりゃ安定している給与所得者を捨てて収入も見通せない個人事業者になるという不安は大きいですからね。
まして子供も産まれたばかりでしたから、なおさら不安は大きかったと思います。

そんな嫁さんを説得するのに1年ほどかかったわけですが、その嫁さんですら譲れなかった条件が

開業するのは分かったけど、自宅で仕事をすることだけは絶対にやめて!

ということ。

仕事は仕事、家庭は家庭ということをキッチリ分けて欲しいというのが嫁さんの出した最終条件でした。

まぁ、自宅で開業すれば多少なりとも家族以外の人間が出入りする可能性もあるわけですよ。
もちろん極力そういう機会を減らすことも出来るでしょうが、全く可能性がなくなるわけではありません。

税理士は事務所の場所というのは公開しないといけないので、税理士会のホームページや申告書の税理士欄には「事務所所在地」を書かないとダメなんです。
そう考えると、嫁さんの気持ちも分からないでもありません。

そう、自分が独立当初から事務所を借りていた本当の理由は「うちの裏ボスがダメって言ったから」ということなのでした。
パチパチパチ(^_^;)
これで我が家のチカラ関係が少しは分かっていただけたかと・・・。

 

でも最初から事務所を借りて良かったというのが結論です

ただ最初の理由は消極的なモノだったかもしれませんが、結果的には「最初から事務所を借りておいて良かった」というのが私の結論です。

理由その① 仕事とプライベートが区別できた

まず一番の理由は「仕事とプライベート」というものがキチンと区別できたと言うことです。

自宅で開業していたとしても、自分の中でけじめをつけてやることは出来ると思います。
朝8時から夕方5時までを仕事モードにして、それ以外をオフの時間にして・・・という感じですね。

でも、やっぱり物理的に外に職場があった方がアタマもカラダも切り替えがしやすいというのは事実。

嫁さんにしても、しょっちゅうダンナが家にいるというのが精神的に耐えられないのかなぁと。
(・・・とうちの嫁が申しておりました(^^;)エーン)

自分も家だと堕落しそうな予感がしていたので・・・。

理由その② 事務所を借りているが故のプレッシャー

やっぱり事務所を借りている以上、出て行ってしまうのが家賃という固定費
自宅で開業すれば家賃はかからないですからね。
都内ほどバカ高い家賃は必要ないですが、それでも収入が少ないうちは負担も大きいです。

そうなると「事務所の家賃はペイできるように頑張ろう!」というプレッシャーも働くわけです。
ええ、そりゃプレッシャーですよ。押しつぶされそうになりそうです。(今でも)

そのプレッシャーに押しつぶされないためには仕事をとってくるしかありません。
「仕事のプレッシャーは仕事でしか解消できない」と言われましたが、まさにその通りですね。

おかげさまでサボることなく仕事を続けることが出来ました。

理由その③ 自分だけの時間と場所がつくれた

自宅で開業していれば、やはり家族の目というモノも気になります。

外に事務所を構えていれば、少なくともそこは自分だけの空間になるわけですよね。

開業当初はスタッフもいませんから一人ぼっち。
嫁さんも少しは手伝ってくれましたが、基本的には自分一人です。

サラリーマン時代には同僚の目が合ったオフィスでも、一人事務所であればひとりぼっち。

「あー、ひとりだー」

と思いながら仕事をしていましたが、一人であるがゆえに自由気ままに仕事をすることが出来ました。

今ではスタッフも増えてしまったので、この自由気ままの時間と空間を味わうことは出来ないんでしょうね・・・。
(たまに土日や祝日に出社するとこの孤独が味わえるのですが、それもまた楽しみの一つです)

理由その④ 逆の逆は真実

これはある意味で逆転の発想なのですが、事務所を構えていると「お客様の方から来てくれる」ということが多いのです。

新規に開業したり、個人事業を法人にしたりというような小規模のお客様が多いのですが、そういったお客様の多くが自宅を事務所にしているのです。

最初に書いたように、開業したての頃は資金的に余裕もありません。
ですから自宅を事務所にして開業することが多いんですよね。

そういう方たちにとって「自宅以外で打ち合わせが出来る」というのがメリットなのですよ。

こちらから訪問することも出来ますが、やはり自宅だと落ち着かないという方が多いです。
私と同じように、奥様の「自宅にはあまり来ないでー」というオーラを感じることも多々あります。

こちらとしても、お客様が自分から来てくれるので「訪問にかける時間がいらなくなった」というメリットがありました。
来所型のスタイルで効率化出来たんですよね~。

ですので、今では「どうやったらお客様が来たくなるオフィスに出来るか」というのを心がけたりしています。

 

デメリットもあるけどメリットの方が大きかった

ほかにも

▼ 家族の目を気にせずスタッフを雇うことが出来る
▼ 自宅よりも事務所の方が思い切って看板を出すことが出来る
▼ なんとなくちゃんとした事務所っぽく見える(見た目だけでなくちゃんとしていますけど)

というように色々なメリットがあります。

逆にデメリットと言えば、

▼ 事務所の家賃や水道光熱費がかかる
▼ 通勤が発生する

ということでしょうね。

家賃や水道光熱費などの固定費が発生してしまうのが一番のデメリットでしょうね。
ただ、家賃や光熱費は経費に出来ますから、税効果的な要素を考えれば実際に払った金額よりも負担は少なくなります。
例えば、所得税と住民税で合計30%の税率であれば、家賃を10万円払っても税金が3万円少なくなりますから、実質的には7万円の負担です。

ある程度の利益が見込めそうであれば、そういった効果も大きくなりますよ。

また、自宅事務所であれば通勤の必要もありませんが、外で事務所を借りればそこに行くまでの通勤が発生します。
ただ、サラリーマンと違って事務所の場所は自分で決められます。
通勤したくなけりゃ自宅の近くに事務所を借りればいいわけです。

自分の場合、今の事務所まではマイカーで10分ほど。
まったく苦にならない距離ですし、通勤自体が自分の生活リズムを作っているので、むしろその方が効果が高いです。

こういったデメリットもありますが、それ以上にメリットの方が大きかったというのが感想です。

 

もし今の時点で嫁さんがOKと言ったら自宅で開業する?

もし「自宅で開業しても良いよ」と嫁さんが言ったとしたら、今の自分なら自宅で開業していたでしょうか?

答えは「NO」ですね。
たぶん自宅とは別の場所に事務所を借ります。

その人によってビジネススタイルは違うので、「自宅を事務所にしている」というのが悪いと言っているわけではありません。

その人にあったカタチでビジネスをするのがベストです。

自分の場合、

▼ 事務所で相談したいというニーズ・・・新規開業や相続の相談
▼ スタッフを増やしてチームで仕事がしたい
▼ オフィスのデザインにもこだわりたい

というスタイルです。
同じように「ガンガンいこうぜ」というスタイルでビジネスをしたい人には、自分流にアレンジをしていくことが出来るオフィスを別に用意した方が良いと思います!

 

 

まとめ

私の夢は「自分の理想のオフィスをつくる」コト。

理想のオフィスというのは、自分のスキルやチームスタッフなどのソフト面もありますが、オフィスというハコ物のハード面もあります。

自社ビルなんていう豪勢なモノではなく、

「エッ、ここ税理士事務所なの?オシャレじゃない?」

なんていうようなアトリエっぽいオフィスをつくるのが夢。

税理士事務所っぽくないオフィスをつくりたい!

スチール棚に囲まれて、そこら中に段ボールの書類の山が積まれているような「いかにも会計事務所」はイヤなんです。

一緒に働くスタッフにも気持ちよく仕事をしてもらえるような場所にしていきたいですね!

The following two tabs change content below.
すずき会計代表 税理士 行政書士 小田原・湘南地域を中心に地域密着で中小企業をサポート。 「走る税理士」としてトレイルランニングで百名山制覇に挑戦中! 相続や事業承継などに特化した「小田原相続サポートセンター」や起業家を支援する「小田原会社設立開業サポートセンター」などを運営している。

ABOUTこの記事をかいた人

すずき会計代表 税理士 行政書士 小田原・湘南地域を中心に地域密着で中小企業をサポート。 「走る税理士」としてトレイルランニングで百名山制覇に挑戦中! 相続や事業承継などに特化した「小田原相続サポートセンター」や起業家を支援する「小田原会社設立開業サポートセンター」などを運営している。